こんにちは。特定非営利活動法人プロボノの岡本です。
今回は、「肌を守るスキンフローラ」をご紹介します。
◆美しい肌は、健康な肌である。
うるおいとハリに満ちて、キメのととのった美しい肌。
肌トラブルに見舞われることもなく、乾燥や刺激にゆらぐことのない肌。
こんな肌にあこがれませんか?
実は、こういったお肌の状態には肌のバリア機能が深くかかわっているのをご存知ですか?
美しい肌は、バリア機能が正常に機能しているからこそ、乾燥や刺激から守られて、うるおいとハリに満ちた若々しさを保てているのです。
では、そのバリア機能の整った「健康な肌」というのは具体的にどういう状態なのでしょうか?
◆肌の健康は皮膚常在菌にかかっている!
「腸内フローラ」という言葉を耳にすることがあるかと思いますが、
人の健康を腸が左右する、そして腸の中にいる菌がその健康のカギを握っているということ、最近はずいぶん一般的に知られるようになったと思います。
腸内の善玉菌を増やし、その善玉菌にしっかりと働いてもらうことで腸内環境が良く保たれ、そしてそのことが体全体の健康維持につながります。
皮膚についても、実は同じことが言え、まさに皮膚の上にいる皮膚常在菌が形成するスキンフローラこそが健康のカギを握っているのです。
◆肌を守ってくれる皮脂膜
肌のバリア機能の最前線は肌表面の皮脂膜です。
皮脂膜がなくなると、肌は外部からの刺激を防ぐことができなくなり、角質層に直接ダメージが届いてしまい肌トラブルに見舞われやすくなります。
また、うるおいを保持する力も低下するので、乾燥肌になってしまいます。
健康な皮脂はギトギトした脂っぽさはなく、肌の上にあっても気にならず自然と外的刺激から守ってくれます。
実は皮脂膜を整えることにもスキンフローラが大きくかかわっているのです。
◆スキンフローラの役割
肌の最前線でお肌を守ってくれるスキンフローラ。
しっかりと整えるだけで、こんなに活躍してくれます。
◆スキンフローラのバランスが崩れると肌が乱れる
スキンフローラがバランスよく保たれていると、肌は美しく健康を維持できますが、このバランスが悪いと、肌荒れしたり、生理前にゆらぎやすくなったり、肌に赤味が出てひかなかったりします。
さらに、それだけではなく、うるおいを保持する力も生み出す力も弱くなってしまうので、乾燥肌に傾きシワやたるみができやすくなったりしてしまいます。
そして、そしてスキンフローラのバランスが悪いと、外部からの刺激から守る皮脂膜も乱れてしまいますので、少しの刺激にも反応しやすくなり、敏感肌に傾いてしまいます。
◆良いスキンフローラをつくることで肌環境を整える
スキンフローラが良い形で整っていれば、肌には適切な皮脂膜が形成され、外部刺激からお肌を守る力が高まります。また、スキンフローラの働きで肌が安定し、ゆらぎにくくなります。
肌のトラブルが少ないと、徐々に透明感が増し、きめが整い、自然と美しい肌になります。
エイジングケアをしようと、やみくもに肌に強い成分を与えるよりも、まず基本となる肌の健やか指数を上げる方が結果的に美しい肌への早道になるのです。
弱っている肌にいくらよい美容成分を与えたところで、受け止める力がなければ十分な効果は期待できません。逆に強い成分は肌にダメージになってしまうことすらあります。
肌を健やかに保ち、トラブルの回数を減らすことが、美肌作りの土台となります。
特定非営利活動法人プロボノ 理事・創業メンバー
長年、主にスキンケア商品を中心に化粧品の企画開発の仕事に携わる
株式会社ラウンドリングを創業、オールインワン化粧品「ビオメディ」を開発