実は効果がいっぱい?桜の香り

みなさん、新年度がスタートし、いかがお過ごしでしょうか?特定非営利活動法人プロボノの中島です。

4月といえば桜のシーズンですよね

毎年観ていても飽きない、この時期は開花・満開を待ってウキウキしますよね

さて皆さんは桜の香りは好きですか?

ん?桜の香り?と思った方、そうですよね!桜の花に鼻を近づけても香りを感じることはほぼないんです。

でも私たちは桜の香りを知っている…、あの香りは一体…?

私たちが知っている【桜の香り】は一体何の香りなんでしょうか?

正解は【クマリン】です

クマリンとは抗酸化物質のポリフェノールなどに分類される香り成分です

特にセリ科やミカン科、マメ科などに多く含まれ、パセリや明日葉、柑橘類はクマリンを含む身近な植物です

そして特徴的な香りとして代表されるのが私たちが知っている【桜餅】のあの香りです

生きている葉や花の中ではクマリン酸(α-クマル酸)配糖体という形で糖分子と結びついて細胞の液胞内に隔離されているので香りは感知できない状態ですが、葉や花を乾燥させたり粉砕、塩漬けなどすると死んだ細胞の中で液胞内のクマリン配糖体と液胞外の酵素が反応しクマリン酸が分解されることによりクマリンが生成され香りを発するようになります

つまり、桜はそのままでは香らない、私たちが知っている香りは食用など加工されてようやく香りを放つようになったものだったんですね

“クマリンの性質や働き”

クマリンは美容や健康に期待できる作用を持っているんですよ

*血流を改善する効果

*むくみを改善させる効果

*抗菌効果

*アンチエイジング効果

クマリンは抗血液凝固作用やむくみ改善効果などを持ち、血栓防止薬にも利用されています。血液を固まりにくくする働きがあるので脳梗塞や心筋梗塞の原因の一つである血栓を防いでくれます。血液の流れを良くすることでリンパ液の循環や血流を改善する効果があるといえますね

マメ科のハーブでメリロートというものをご存じでしょうか?

ヨーロッパでは主に消炎用医薬品として使用されていたり、日本では痔の薬としても販売されています。この血行を良くする作用は主にクマリンによるものだとされています。

日本では医薬品だけでなく、むくみやセルライトなどの解消効果があるとされダイエット用のサプリメントとしても販売されていますのでご存じの女性も多いかもしれませんね

クマリンは血行を改善したい方、手足のむくみでお悩みの方などに嬉しい効果が期待できますので身近な食品から摂取してみてはいかがでしょうか?

桜の花や葉以外にも、パセリ、にんじん、もも、八朔、みかん、グレープフルーツ、明日葉などに含まれています

“クマリン摂取の注意点”

クマリンは肝毒性をもち長期過剰摂取した場合、肝機能を弱めることが懸念されています。そのため食品添加物としては認められていません

また、光感作促進作用を持っていて紫外線に当たった際に通常よりも早く日焼けする作用があります。クマリンを体内に入れることによって日焼けしやすくなるので注意が必要です

とはいえ、通常摂りすぎるということは考えにくいですので、この時期多く出回っている桜のお菓子やバスグッズなどいろんなアイテムでで桜の香りを楽しんでください

プロボノチャンネル

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