三大香木のひとつ、沈丁花(ジンチョウゲ)とは

みなさん、こんにちは。特定非営利活動法人プロボノの中島です

春はもうすぐ!今回は沈丁花をご紹介します

2-3月のまだ肌寒い季節に他の花々の先頭を切って開花して甘い香りを漂わせるのが沈丁花です
夏のクチナシ、秋の金木犀と並んで愛される三大香木のひとつです
沈丁花の香気成分は120種類以上確認されていますが主成分はスズランのような香りを持つリナロ
ールで甘い香りの源となっています。青々しいグリーン系の香りはシス-3-ヘキサノール。
その他はシトロネロール、ネロールなどバラの香りに含まれる成分が沈丁花の香りを作り上げてい
ます。
沈丁花の香りには昔から関心が多く集まっていましたが、香料としての実用的な研究は進んでいま
せんでした。
近年になって詳しい芳香成分の詳細が明らかになりました

リナロール

含有芳香成分の中でも有名なのが【リナロール】です
気分を和らげ、精神的に疲れているときに気持ちを落ち着かせてくれるような作用を持ちます。
このリナロールは他には柑橘系全般、スズラン、バラなどにも含まれていて、鎮静作用、抗不安作
用、抗菌作用、抗ウイルス作用などの効能が確認されています
しかし残念ながら沈丁花の香りはその香りそのものを使用した精油などは製造されていません。
天然成分の抽出が難しく、安定抽出できない上に毒性も強いことから天然の香りを香水などに利用
できないのです

漢方

また、沈丁花は漢方としても使われています
花びらに見えるあのピンクの部分は実はガクなのですが、バニフンやウンベリフェロンと呼ばれる
成分が含まれていて、瑞香花という漢方薬として利用され、歯痛、咽頭痛、乳がん初期、神経痛な
どの薬として使われています
民間療法としては花を煎じてうがい薬にしたり服用して歯痛や口内炎、飲んでの痛みの際に使って
いました
それだけ抗菌や鎮静作用があったわけですね
甘くて癒される香りでしかも薬理作用があるなんて一石二鳥ですね

モイストポプリ

今回のプロボノチャンネルでは沈丁花を使った【モイストポプリ】を作ってみましたのでその作り
方をご案内します

  1. 花(ガク)を摘み、新聞紙などに広げて1時間ほど乾燥させる
  2. 瓶に塩と花を交互に詰めていく(しっかりと詰めるときれいに仕上がります)
  3. 瓶の口いっぱいまで詰めたら密閉したら1カ月ほど冷暗所で寝かせる
  4. 香りを楽しみたい時に瓶のふたを開けて香らせてください


プロボノチャンネルでご紹介しているように沈丁花以外のお花やハーブでも楽しめますのでぜひや
ってみてください
沈丁花の香りがしたら本格的な春はもうすぐそこです!
少しの間しか感じられない季節の香りを是非楽しんでくださいね

プロボノチャンネルもご覧ください

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